お祝いに贈る花

胡蝶蘭花を贈るというキザな人がやることだといわれていた時代がありました。花は飾るものであり女性が扱うもの、冠婚葬祭以外に贈ることは少ないといわれていた時代です。これは歌やバブル時代が影響したのかもしれません。和の道を進んでいる人は花を生ける、つまり華道にも精通しています。華道の段位はもたなくても、詫び寂びの心で和室や庭などを総合的に見ていたためです。ですがそれは和式であり、花束などで渡される洋式のものではありません。洋式の花のイメージとしては、男性が女性に贈るものであり、それ以外では男性は必要としないものというイメージがあったのです。歌などもこのイメージを強調させていました。またバブル時代にはバラの花束と高価なプレゼントを渡すというのが一種のステイタスとされ、バブルの恩恵を受けていない人にとっては、成金が女性を釣るための道具だと思われていました。

個人的な話ですが、私はそんな時代に先輩から教わりました。バラに限らずお祝い事には高くなくてもいいから花を贈れと。最初は手間取りましたが、買い方から選び方、予算に至るまで慣れてくるもので、数をこなすとセンスが上がるのが自分でも分かりましたし、なにより相手から喜ばれました。最近では花を贈ることに対しキザと思われることは少なくなりましたが、機会が少ないせいかセンスのほうがあまりよろしくない人はいまだに多いようです。その中でも胡蝶蘭を贈る人は、センスに大きな差はなく、優れた贈りものだと思います。

このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket